負けてこそ、強くなる
負けて学ぶ、信玄の戦略

戦国武将の武田信玄は戦国最強の武将ともいわれ、もし病に侵されなければ天下を統一していたかもしれません。
信玄は、中国の軍略書「孫氏」を愛読し、戦いの在り方も研究しておりました。戦いの勝ち方にもこだわり「およそ戦というものは五分もって上とし、七分をもって中とし、十分をもって下とす」と記されています。その意味は「五分の勝ちだと今後に対し励みの気持ちが生じ、七分の勝ちは怠り心が生じ、十分つまり完全勝利だと敵を侮り驕りの気持ちが生まれる」というものです。時代は変われど現在にもそのまま通じます。
その武田信玄と三方ヶ原の戦いで大敗をしたのが若き徳川家康です。老練な信玄の策にはまり、わずか2時間位の戦いで大敗し、浜松城に逃げ帰りました。しかし家康はこの時の大敗に学ぶこと多く後に天下統一を果たしました。
これらはほんの一例ですが、歴史から学ぶことは多く、私たちは日々何らかの仕事に携わっておりますが、最近のコロナ禍やウッドショックのようにグローバルな大変化に遭遇することもあります。
「当社の業容は数字だけ見れば直近前月対比で連戦連勝と勝利を重ねましたが」私たちは今、全勝の中に潜む大敗の因子を忘れてはなりません。治にいて乱を忘れずの心構えが必要です。